特務機関レッドカウ。
日本中に眠る未解明の秘宝・財宝などを調査、回収するために組織された国家直属の超法規的機関である。
私は、レッドカウの上級エージェントである相馬という者だ。
今回、福島県全域において展開される作戦「コードF-4」の指揮を執る。まずは、「コードF」について簡単に説明しておこう。
2011年以降、
福島県の各地で解読不能な暗号で構成された地図が発見されるという不思議な事例が三度にわたり報告されていた。
我々はこの地図を「コードF」と名付け、日本中から「コードF」を解読できる優秀な人材を集結させた。
結果、これまで全ての暗号を解き明かすことに成功し、県内に眠る数多もの宝を手に入れてきた。
そして2014年、新たな「コードF」が福島県内の各地で見つかった。
しかし今回は今までの発見のされ方と1つ大きく違う点があった。
なんと20枚もの「コードF」が同時多発的に見つかったのだ。
未だかつてない規模の発見に我々は驚愕した。
さらには会津藩にゆかりのある新島八重によって描かれたものだということが判明した。
今回見つかった全ての「コードF」には新島八重の直筆で、このような言葉が書かれていた。