まずは、「コードF」について簡単に説明しておこう。
2011年以降、福島県の各地で解読不能な暗号で構成された地図が5度にわたり報告されていた。我々はこの地図を「コードF」と名付け、日本中から「コードF」を解読できる優秀な人材を集結させた。その結果、これまで全ての暗号を解き明かすことに成功し、県内に眠る多くの宝を手に入れることができた。

「コードF」の秘密について1つ語らせて欲しい。既に昨年伝えた者がいるかもしれないが、「コードF」は古来より福島県に転換期が訪れる度、県内各地で発見されてきたのだ。そして「コードF」が見つかるたびに、その時代のレッドカウによって全国各地からエージェントが集められ、幾度となく宝が見つけ出されてきた。そう、ちょうど2011年以降の君達のようにだ。
そして去年、「神花のコードF」という、今まで誰も解くことのできなかった30枚もの「コードF」でさえ、優秀な協力者たちの力によって全て解読され、宝は回収された。
ついに全てのコードFを解読したと思っていた我々だったが、一つ問題が起こった。
「神に選ばれし者が花を見つける時、幻の種が姿を現す」
歴代のレッドカウ総帥にのみ口伝されてきた、この一行詩が現実になってしまったのだ。
そう。また新たな「コードF」が福島県内の至る所から発掘されたのだ。この「コードF」は全部で35枚。これは昨年、優秀な協力者によって解かれた「神花のコードF」よりも数が多い。

新たに見つかった「コードF」には伝説の通り、花が開き、実がなった後の種が描かれていることから、我々は「幻種(げんしゅ)のコードF」と呼び、レッドカウの中でも最重要機密として扱うことにした。この「幻種のコードF」を今回君達に解読してもらいたいのだ。

今まで見つかった全ての「コードF」に書かれているこの言葉を思い出してほしい。

『この地を愛し、平和と繁栄を願う者よ。いかなる困難にもくじけることのない強い意志と、 幸せになることをあきらめない前向きな心。
汝がそれらを持っているならば、我が宝を託そう。我が試練を乗り越え、汝の意志と心をここに示せ』

君達がこの試練を乗り越えた先に、何が待っているのか。我々には見当もつかないが、このコードFを描いた何者かは君達の福島県を愛する気持ちを試しているのだろう。

これより配布される「幻種のコードF」に描かれた暗号を解読し、必ずや福島県に眠る宝を見つけだしてほしい。  

           

(この物語はフィクションです)