ワシは東京スカイツリーの設計者ソラノキじゃ。
ソラノキ博士と呼んでくれ。
今日集まってもらったのは他でもない。
優秀なキミたちの中からワシの後継者にふさわしい人物を探しておるのじゃ。
ワシは50数年間、世界中でいくつもの搭を設計し、設計者としてかなりの信頼を得ておった。
そんなある日、ワシの元に世界一高い電波塔<東京スカイツリー>の設計の話が
舞い込んできたのじゃ。
ワシは今まで培ってきた経験や最高の技術を用いてこのスカイツリーを設計した。
完成した634mの巨搭は生涯で一番の出来じゃった。
そしてワシはこの搭の設計を最後に、設計者を引退することを決意したのじゃ。
引退する前にワシの技術を誰かに伝承したかったのじゃが、残念ながらワシには弟子がおらんかった。
そこでワシが設計したこのスカイツリーを、心から愛してくれる優秀な誰かに
ワシの技術を伝承しようと考えたわけじゃ。
早速ワシは技術を記した「秘密の報告書(シークレットレポート)」を、4枚に分け、
スカイツリー内部の4か所に隠した。
そしてこの設計図に「秘密の報告書」の在りかを記したが、
スカイツリーを良く知らぬ者には解読できぬようにしておいた。
「秘密の報告書」を見つけ出した者に
ワシが培ってきた最高の技術を伝承しよう。
スカイツリーを愛する者が見つけ出してくれることを切に願う。
諸君らの活躍を期待しておるぞ。
ソラノキより
(この物語はフィクションです)