俺はハル。ここ高萩の地で、まだ誰も発見したことがない伝説の宝、「黄金の種」の在りかを探して日々探求をしている冒険家だ。

「黄金の種」と聞くと、金色に輝く種を想像するかもしれない。まさにそのとおりなんだが、この「黄金」にはもうひとつの意味がある。植えた瞬間に、畑一面を「黄金色」にする素晴らしい宝なのさ。たった1粒を田んぼに植えるだけで、夏だろうが冬だろうが田んぼ一面に一瞬で稲が育ち、その稲の一粒一粒が黄金に輝いているという。その一粒一粒が本当の黄金だとしたら……なんてロマンのある宝なんだ!

そして今回、ある手記が発見されたことによって、「黄金の種」はここ、高萩市に眠っていることが判明した。何故かといえば、発見された「黄金の種」に関する手記が長久保赤水のものだとわかったからさ。

茨城県高萩市――そこにはかつて長久保赤水という地理学者がいた。
江戸時代に生きた彼は日本で初めて経緯度線の入った日本地図を描き、また庶民に地図を広めた偉大な人物だ。有名な伊能忠敬が書いた実測の日本地図より42年も前に出版された上に、伊能忠敬の地図は政府が非公開にしたため、江戸時代から明治初期という長い間、人々の間で使われていたのは赤水の地図だったという。20年かけて書き上げたその地図は当時としてはとても正確で、吉田松陰をはじめとする幕末志士も皆この地図を頼りにしていたんだ。

そんな偉い学者の長久保赤水だが、彼は地図作り以外にもずっと取り組んだことがある。それは学問で貧しい農民たちを守り、導くこと。農民出身の彼は農民たちの生活の苦しさを藩主に申し立てたり、農政の改革に尽力をしたりしていたんだ。
彼は、地図を作るために様々な人々から20年間にもわたり話を聞き、また己の足で様々な地を歩いた。そんな中で、一人の神秘的な男に出会ったという。赤水と男は語り合い、赤水の農民たちを救いたいという思いを聞いた男は、数粒の金色の種を赤水に手渡した。その種は小さなものにもかかわらず驚くほどずっしりとしていて、驚いた赤水が顔を上げると、男はすでに煙のようにいなくなっていたそうだ。

赤水は、その種を試しに田んぼに植えてみた。するとたちまち一面に芽が出て、緑が伸び、黄金色に輝く稲になった。驚いた赤水は、男は神の使いだと信じ、この「黄金の種」を高萩の地に隠すことにした。晩年赤水が生まれた地・高萩に戻ってきたのはこのためだと手記には記されている。農民たちがどうしようもない不作に襲われ、食べていくことができなくなった時のために、種をまき人々が苦労無く暮らせるように。赤水はそんな願いの元種を隠し、そのありかを示した地図を書いた。こうして、「黄金の種」は高萩市に眠ることになったんだ。

そして驚くことなかれ、発見された赤水の手記には、この「黄金の種」の在りかを示す地図と暗号がちゃんと残されていたのさ!地理学者の彼が書いたこれらは、まさに正真正銘「宝の地図」!
「黄金の種」を発見できれば、世紀の大発見になるに違いない。
さあ、わくわくする大冒険の始まりだ。君ももちろん興味があるだろう?
俺と一緒に暗号を解き明かし、「黄金の種」を見つけ出そう!