ある人物の「自由への想い」が書かれた幻の本が存在することを知っているだろうか。
その本には「自由」とは何か、「メディア良化法」の批判とも取れる内容が記載されていた。
その内容から発売直後には検閲対象となり、そのほとんどが本屋に並ぶことはなくなってしまった。
そんな幻の本であるが、実はとある図書隊員の手により、1冊だけ保管されていることがわかった。その図書隊員は関西図書隊の支援基地である「ひらかたパーク」にその幻の本を隠したのだという。
そして、この事は機密事項として図書隊の中でも極一部の者にしか知られていなかった。
しかし、その機密事項が遂に検閲実行部隊である良化特務機関(通称・良化隊)へ漏れてしまったとの情報が流れた。
その情報を聞き、関西図書隊の隊員達と共にいち早く現場へと駆けつけた図書特殊部隊<ライブラリー・タスクフォース>の堂上篤、笠原郁の2人は、幻の本を良化特務機関より先に見つけるために隠された「幻の本」の捜索を試みた。
だが、既に一般人に紛れ込んで同じく捜索している良化隊の邪魔にあいうまく捜索ができないでいた。
このままでは良化隊に幻の本を取られてしまう、そう感じた笠原は堂上にある提案をすることにした。
その提案とは、彼らが良化隊の注意を惹きつけている間に、新人図書隊員である「あなた」に捜索してもらうことであった。
良化隊をけん制する堂上・笠原、暗号を解読し「幻の本」を捜索する「あなた」。
果たして、良化隊より先に無事「幻の本」を見つけ出すことはできるのだろうか!?
全ては「あなた」の手にかかっている。
(このストーリーはフィクションです。)