特務機関レッドカウ。
日本中に眠る未解明の秘宝・財宝などを調査、回収するために組織された国家直属の超法規的機関である。私は、レッドカウの上級エージェントである相馬という者だ。
まずは「ミッション:コードF」について説明しておこう。
近年、福島県の各地で解読不能な暗号で構成された地図や巻物が発見されるという事例が複数報告されていた。福島県からの依頼により調査を開始した我々はこの地図を「コードF」と名付けた。
「コードF」はどのような科学的検査をおこなっても書かれた年代がわからず、暗号の解読は不可能だった。
2011年秋、2012年春と福島県全域においてこの暗号を解読するため「ミッション:コードF」そして「ミッション:コードF-2」が遂行された。この2つのミッションにより、たくさんの協力者たちが「コードF」の指し示す場所から無事に "宝"を見つけ出し、収束を迎えたかに見えた。
しかし、またもや福島県内で7枚の「コードF」が見つかったのだ。
新たな「コードF」には今まで見つかったものといくつかの相違点があった。7枚全てが絵馬に描かれてあり、いままで発見されたコードFとしては初めて「暗号を記した者」と思われる名前が記されていた。
その者の名は「安井算哲(やすいさんてつ)」。
我々はこの「安井算哲」という人物についてすぐに調査を行った。
調査を進めていくうちにわかったことだが、彼は江戸の天文学者として多大なる貢献をし、現在の天文学にも功績が受け継がれているらしい。
この「コードF」も1つ1つの暗号が福島県のどこか特定の場所を指し示しているようだ。
新たに見つかった7つの「コードF」を我々は「コードF-3」と呼び、「コードF-3」の示す場所を見つけ出す作戦を「ミッション:コードF-3」と呼ぶことにした。
それではキミに協力してもらいたい作戦の内容を伝える。
ちなみにこれは今までのコードFにも共通する全ての地図に書かれていた言葉である。
この地を愛し、平和と繁栄を願う者よ。
いかなる困難にもくじけることのない強い意志と、幸せになることをあきらめない前向きな心。
汝がそれらを持っているならば、我が宝を託そう。
我が試練を乗り越え、汝の意志と心をここに示せ。
きっと「安井算哲」は我々の福島県を愛する気持ちを試すために、はるか江戸の時代より後世に向けて挑戦状を送ったのだろう。
優秀な頭脳を持つキミならばきっとこの作戦を無事に遂行すると信じている。
作戦に関する説明は以上だ。
これより配布される「コードF-3」に描かれた暗号を解読し、必ずやこの福島県の"宝"を見つけ出してほしい!