ストーリー
舞台は明治のとある新聞社――
若き女性編集長“春子”のもとで「確かな事実だけを記事にする」を信念とし、春子の幼馴染にして、これまで数々のスクープをものにしてきた敏腕ジャーナリスト“金之助”、新米記者の“あなた”を中心に様々な記事を世に放っている。ここでは、富豪やら博物館やらに予告状を送り付けては得意の変装と巧妙な手口で金銀財宝を盗み出していく、世紀の大怪盗“十二面相”の話題で持ちきりであった。
その新聞社が発行する新聞の1コーナーに探偵小説の“荒筋”ばかりの記事を毎日投稿している少年“太郎”。探偵小説作家を目指している太郎は、ネタを探して日々歩き回っているからか、いつも奇怪な場面に出くわす。そうして蓄えた事件帖をもとに、今日も“荒筋”だけの原稿を持ってきたようだ。どこか現実的な地名や名称の含まれる原稿を…。
太郎「春子さん!新しい原稿ができました!巷を騒がせている十二面相の予告状を主題にして書いてみたんです!」
金之助「これまた大スクープの予感だな」
金之助はいつものとおり太郎の“荒筋”だけの原稿を読むなり、
太郎の手を引き新聞社を出ていってしまう。
大胆不敵・神出鬼没の大怪盗と真実を追求する新聞社を主題にした、太郎の“荒筋”からまたもや事件は動き出す――
~神出鬼没の大怪盗 十二面相からの予告状~