かつて数々の難事件を解明し、その名を全国にとどろかせていた伝説の探偵事務所から、ある日こんなメッセージが届いた。
新人探偵諸君。お初にお目にかかる。
私は浜名湖パルパルに本拠を構える探偵事務所、「パルパル探偵事務所」の所長・車六 保夢頭である。
この度、一時的に閉鎖していた探偵事務所を再開する運びとなった。
というのも、数年前に当時所属していた優秀な探偵たちのおかげで未解決の事件の多くは解決されたため、事務所をたたんで、時々依頼される小さな事件を私だけで調査していた。
だが、今年に入ってなぜか不可解な事件が多発しており、手が回らなくなってきたため、優秀な探偵たちを再度招集することにした。
諸君には、可能性に満ちた探偵の卵としてふさわしい難事件を用意してある。
私はその事件を「発光する赤き果実の怪」と名付けた。
詳しくは同封してある依頼主の手紙を読んでくれ。
よろしく頼むぞ。
パルパル探偵事務所 所長 車六